日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
肝血管腫として4年間経過観察中に診断された細胆管細胞癌の1切除例
古賀 由里恵永濱 裕康立山 雅邦福林 光太郎紙屋 康之田中 基彦田嶋 ルミ子別府 透馬場 秀夫猪山 賢一佐々木 裕
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キーワード: 細胆管細胞癌, 画像診断
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2012 年 109 巻 2 号 p. 231-239

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抄録

症例は69歳,男性.HBVキャリアの診断にて近医で経過観察されていた.約4年前腹部超音波検査にて肝S6に血管腫を疑う病変を認め,その後同病変の背側に新たに腫瘤を指摘され,精査加療目的で当科入院となった.肝S5/6部分切除術を施行し,病理診断にて細胆管細胞癌の一部に肝内胆管癌をともなう病変と診断された.血管腫と同様の画像所見を呈し,診断が困難であった細胆管細胞癌の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

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© 2012 (一財) 日本消化器病学会
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