日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
原著
アンケートを用いた寛解期潰瘍性大腸炎患者に対する経口5-ASA製剤のアドヒアランス調査
加藤 真吾可児 和仁小林 泰輔山本 龍一名越 澄子屋嘉比 康治
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2015 年 112 巻 10 号 p. 1819-1829

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抄録
寛解期潰瘍性大腸炎患者の5-ASA製剤服薬アドヒアランスのアンケート調査を行った.対象は2012年10月より2014年9月までの間,当院外来通院中の寛解期潰瘍性大腸炎患者120例(うち112例が回答).全患者のアドヒアランス率は57%で,1回投与群95%,複数回投与群50%であった(P=0.00044).完全アドヒアランスに関する有意な因子は,多変量解析では1日の服用回数のみであった.複数回投与歴のある13例の複数回投与時のアドヒアランス率は23%で,1日1回に変更後のアドヒアランス改善効果は100%であった(P=0.000054).
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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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