抄録
寛解期潰瘍性大腸炎患者の5-ASA製剤服薬アドヒアランスのアンケート調査を行った.対象は2012年10月より2014年9月までの間,当院外来通院中の寛解期潰瘍性大腸炎患者120例(うち112例が回答).全患者のアドヒアランス率は57%で,1回投与群95%,複数回投与群50%であった(P=0.00044).完全アドヒアランスに関する有意な因子は,多変量解析では1日の服用回数のみであった.複数回投与歴のある13例の複数回投与時のアドヒアランス率は23%で,1日1回に変更後のアドヒアランス改善効果は100%であった(P=0.000054).