日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
今月のテーマ:腸内細菌と消化器疾患
腸内細菌と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
中島 淳本多 靖結束 貴臣小川 祐二今城 健人
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キーワード: NASH, 腸内細菌, leaky gut syndrome
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2015 年 112 巻 11 号 p. 1966-1972

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抄録
腸内細菌はNASH病態の1st-hitである単純性脂肪肝において,リポ蛋白リパーゼの活性化などを介して肝臓や脂肪組織に脂肪蓄積を増加させ,脂肪肝の形成に重要な役割を果たす.また,NASH病態の2nd-hitである肝炎の病態形成では腸内細菌は,1)腸内細菌の質的量的異常,2)腸管透過性亢進,3)肝臓におけるエンドトキシン応答性亢進,の3つの機序で重要な役割を果たすと考えられている.治療においては種々のプロバイオティクス,プレバイオティクスの投与が有効であることが臨床試験で示されている.今後はNASH病態に強く関与する腸内細菌の同定と治療への応用が求められている.
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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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