2019 年 116 巻 2 号 p. 109-114
本邦では根治切除可能な食道癌に対する標準治療は,FP療法による術前補助化学療法と,それに引き続く食道切除である.一方,国外では術前後に化学療法を行う周術期化学療法(MAGIC,FLOT)や,術前補助化学放射線療法(CROSS)によって治療成績が向上している.国内外において補助療法を比較する第III相試験(JCOG1109,ESOPEC,Neo-AEGIS)が進行中である.また,根治切除不能な局所進行癌に対しても,根治的化学放射線療法と導入DCF療法後のconversion surgeryを比較する第III相試験(JCOG1510)で集学的治療の有用性が検証されている.