日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
ALP高値を契機に診断されアデホビルからテノホビル・アラフェナミドへの変更で尿細管マーカーが著明に低下したFanconi症候群の1例
近藤 啓介道堯 浩二郎平岡 淳泉本 裕文植木 秀太朗北畑 翔吾山子 泰加壷内 栄治二宮 朋之
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2019 年 116 巻 4 号 p. 353-359

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抄録

患者は60歳代,女性.アデホビル(ADV)投与中のB型慢性肝炎例で,アルカリフォスファターゼ(ALP)上昇で紹介.血清リン2.6mg/dL,尿中β-2MG 49635μg/L.ADVによるFanconi症候群と診断し,テノホビル・アラフェナミド(TAF)に変更したところ,ALP,尿中β-2MGは低下した.ALP上昇を契機に診断されたADVによるFanconi症候群に対する,TAF変更での改善例を経験した.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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