日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
経カテーテル動脈塞栓術による止血により救命し得た後上膵十二指腸動脈瘤破裂の1例
竹元 裕紀朝山 直樹竹内 友香理小川 裕太郎玉理 太覚鴫田 賢次郎青山 大輝福本 晃向井 伸一永田 信二
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2019 年 116 巻 4 号 p. 344-352

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抄録

症例は40歳代男性.入院当日朝から増強する心窩部痛を主訴に当院受診後,上腸間膜動脈付近の動脈瘤破裂による巨大後腹膜血腫と診断した.緊急血管造影検査を施行して後上膵十二指腸動脈の仮性動脈瘤からの破裂と診断し,経カテーテル動脈塞栓術にて救命し得た.血腫圧排による一過性の腹痛を第6病日に認めるのみで術後経過は良好であり,第18病日に退院となった.退院後外来経過観察を行っているが再発は認めていない.

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© 2019 (一財) 日本消化器病学会
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