日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
腹部超音波検査が有用であった横行結腸癌による逆行性腸重積症の1例
福田 佳保岡信 秀治岡本 拓也坂本 愛子田中 裕輔保田 和毅河野 友彦高木 慎太郎山口 将平古川 善也
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2023 年 120 巻 10 号 p. 845-851

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抄録

症例は78歳,女性.腹部超音波検査にて肝弯曲付近にmultiple concentric ring signと口側方向に嵌入する腫瘤を認め,逆行性腸重積症と診断した.切除標本では横行結腸に48×40mm大の1型腫瘍を認め,pT2N0M0の診断であった.腹部超音波検査にて先進部腫瘤の性状や腸管虚血の有無をリアルタイムに評価することが可能であり,診断および治療方針の決定に有用であった.

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© 2023 (一財) 日本消化器病学会
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