Hepalitis B surface 抗原の asymptomatic carrier (AsC) 28例と各種肝疾患143例における血中 HepatitisB core 抗体 (anti-HBc) を蛍光抗体間接法により測定した. また肝組織中 Hepatitis B core 抗原 (HBc-Ag) の局在を蛍光抗体間接法により検討し, anti-HBc 価との関連を追求した. anti-HBc 価は AsCで低く,慢性肝疾患, とくに慢性肝炎活動型で高値を示した. anti-HBc 価が23以下の低値例では肝内にHBc-Agは検出されなかつた. 以上の成績より, 血中 anti-HBc は肝障害の程度ならびに肝内における Hepatiti B virus の増殖と密接な関連のあることが分つた.