日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
コレステロール系胆石(特に混合石)の成因に関する検討
とくに胆嚢胆汁中抱合型ビリルビンの関与について
植松 郁之進高橋 渉鈴木 範美
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1980 年 77 巻 2 号 p. 221-230

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抄録

著者らは,対照群(7例),純コレステロール石群(7例),混合石群(14例)の3群について,胆汁中抱合型ビリルビンをVan Royらの方法に準じてアゾ化し,薄層クロマトグラフィーにて展開,各画分を半定量し,その動態から胆石(特に混合石)の生成を促す因子について検討した.
その結果,混合石群においてはアゾ色素画分のα0/δ値と,1ithogenic index (L.I)の間に負の相関々係を認め,L. I.の比較的低い胆汁でもα0/δ値が高い場合には,混合石が生成される可能性があることが推定された.

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