日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
超音波断層法による胆嚢の拡張,収縮能の臨床的意義
鈴木 俊
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1980 年 77 巻 3 号 p. 415-422

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抄録

対照ならびに肝,胆,膵疾患の胆嚢の拡張,収縮能について,超音波断層法を用いて検討した.ビリグラフィン点滴静注による胆嚢拡張率は,対照群で154%であつたが,肝硬変,膵頭部癌では低値を示した.一方,セルレインによる胆嚢最大収縮率は,対照群で57%であつたが,胆石症と膵頭部癌で低値を示した.対照群において,拡張率と最大収縮率との間に逆相関関係が認められた.

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