日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
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感染性肝嚢胞の2症例
吉崎 秀夫竹内 和男奥田 近夫本庶 元山本 貴嗣櫻井 則男
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2000 年 97 巻 3 号 p. 342-346

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抄録

他疾患の経過観察中に肝嚢胞に感染を併発した2症例を経験した.2症例とも腹部超音波では嚢胞内部にスラッジエコーが出現し,単純CTでは内部のdensityの上昇,造影CTでは嚢胞壁の濃染などの所見が認められた,いずれも抗生剤の全身投与に加え嚢胞ドレナージを施行して,炎症は改善した.感染をおこした嚢胞は,6カ月後には縮小あるいは消失していた.

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