2020 年 5 巻 3 号 p. 123-129
【目的】コイルによる経動脈的塞栓術で治療した pial arteriovenous fistula(PAVF)の 2 例を報告する.【症例】56 歳男性.右前頭葉に前大脳動脈,中大脳動脈の末梢から feeding される PAVF を認めた.45 歳女性.右前頭葉に中大脳動脈の末梢から feeding される PAVF を認めた.どちらの症例も fistula のごく近傍に対してコイルにより feeder occlusion を行うことで arteriovenous shunt が消失した.【結論】fistula のごく近傍に対するコイルによる経動脈的塞栓術によって安全に PAVF を治療できる症例がある.