抄録
第4脳室髄膜腫2例の神経放射線学的特徴を報告した。症例1は47歳女性で腫瘍は第4脳室に限局していた。症例2は67歳女性で10年前に第4脳室髄膜腫摘出されているが、新たに大孔髄膜腫が発生し、第4脳室に進展していた。2例の第4脳室髄膜腫のMRI所見はT1強調像で低~等吸収域、T2強調像で高吸収域を呈し、Gd-DTPAで均一に増強された。脳血管造影で、症例1は両側後下小脳動脈から、症例2の第4脳室髄膜腫は上小脳動脈より、大孔髄膜腫は後頭動脈硬膜枝より栄養されていた。過去の第4脳室髄膜腫血管造影報告例でも椎骨動脈や外頚動脈の硬膜枝からの栄養例はなく、大孔髄膜腫との鑑別に血管造影が有用であった。