抄録
頚椎後縦靱帯骨化症の前方到達法の際、硬膜の欠損による髄液漏は、術後管理上大きな問題である。本研究は前方除圧術を施行した頚椎後縦靱帯骨化症21例のbone window CTを検討し、CT所見より骨化巣と硬膜癒着の有無の予測が可能か検討した。
double layerを示した12例中10例(83%)に硬膜の欠損がみられたのにたいし、single layerを示した9例中8例(89%)で、硬膜の欠損はみられなかった。骨化巣の大きさと硬膜欠損の有無をみると、硬膜欠損をきたした群では%width=54.3(±12.3),%thickness=57.4(±12.3)にたいし、硬膜欠損をきたさなかった群では%width=32.6(±7.4),%thickness=34(±5.4)であった。以上、double layerを示し、%widthが40%以上、%thicknessが50%以上の場合、骨化巣は硬膜との強い癒着あるいは硬膜自体の骨化が強く示唆される。