Neurologia medico-chirurgica
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37 巻, 2 号
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  • Madjid SAMII, Marcos TATAGIBA
    1997 年37 巻2 号 p. 141-149
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    Craniopharyngiomas are uncommon benign intracranial tumors that still represent a task in management. Controversy exists concerning the treatment of choice for these tumors. Radical surgery, subtotal resection combined with radiotherapy, or primary irradiation are the frequent treatment modalities. Although an increasing number of reports have appeared stressing the role of primary radiation for these tumors, radical surgery still represents the treatment of choice in most cases, since craniopharyngioma is a benign tumor and many affected patients are at a young age. In this article the authors review different aspects of pathology, clinical presentation, radiology, and management of the craniopharyngiomas. Common surgical approaches are described and both preoperative and postoperative management are outlined.
  • 妻沼 到, Ryuichi TANAKA, Satoshi ABE, Takashi KAWASAKI, Kazuo WASHIYAMA, ...
    1997 年37 巻2 号 p. 150-157
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    PCR-SSPC法およびDNA sequence解析を用いて,脳腫瘍28例(astrocytic tumors15例,medulloblastoma6例,pineal parenchymal tumors5例,neuroblastoma2例)におけるWaf1/p21遺伝子の変異の解析を行った.Low grade astrocytomaの1例の一部のPCR cloneでcodon33のmissense mutationを,medulloblastomaの1例でcodon35のsilent mutationを認めたにすぎなかった.今回検索した脳腫瘍におけるWaf1/p21遺伝子の変異は稀であると考えられた.さらに今回の検索で,正常対照および脳腫瘍患者標本においてcodon31にAGC(Ser)/AGA(Arg)のpolymorphismを認めた.AGAを有するalleleの頻度は欧米のデータに比べてかなり高く,人種的背景によるものと考えられた.
  • 井出 光信, Minoru JIMBO, Masaaki YAMAMOTO, Osami KUBO
    1997 年37 巻2 号 p. 158-162
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    通常のpersonal computer,image scanner,画像解析ソフトNIH Image(free ware)をもちいて,MIB-1 staining indexを算出した.方法は,MIB-1染色標本をカラーフィルムに撮影し,プリント上でMIB-1陽性細胞,陰性細胞を,それぞれ白,黒のペンでmarkingする.これをscannerでNIH Imageに取り込むことにより,それぞれの細胞数が自動的にカウントされる.NIH ImageによるMIB-1陽性細胞,陰性細胞の自動認識は不可能なため,単にNIH Imageのcounterとしての機能を用いた.ペンでのmarkingは顕微鏡下のカウントよりも時間はかかるが、本方法には以下のような利点があると考えられる.顕微鏡下のカウントとは違い,途中で作業を中断でき,疲労が少ない.写真撮影することにより観察範囲の面積が規準化しやすい.高価なimage analysis systemの新たな導入を必要としない.
  • 東保 肇, Norihiko FURUOKA, Jun KARASAWA
    1997 年37 巻2 号 p. 163-172
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血で遅発性脳血管攣縮を合併した9症例を対象とし、塩酸パパペリンの選択的動脈内投与と同時に、99mTc-hexamethyl-prophleneamine oximeを動脈内投与し、その脳内分布を検討した。注入速度は1~2ml/minであった。C1 segmentから1ml/minで注入すると、前大脳動脈(ACA)領域のみに分布し、C4 segmentから1ml/minで注入するとACAおよび中大脳動脈(MCA)領域に分布した。またC1 segmentから2ml/minで注入すると、主にACA領域に分布し、一部MCA領域にも分布をみた。以上よりACA領域の脳血管攣縮に対する治療としてC1 segmentから1ml/minで塩酸パパペリンを注入すればよいと考えられた。
  • 飛騨 一利, Yoshinobu IWASAKI, Izumi KOYANAGI, Hiroshi ABE
    1997 年37 巻2 号 p. 173-176
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    頚椎後縦靱帯骨化症の前方到達法の際、硬膜の欠損による髄液漏は、術後管理上大きな問題である。本研究は前方除圧術を施行した頚椎後縦靱帯骨化症21例のbone window CTを検討し、CT所見より骨化巣と硬膜癒着の有無の予測が可能か検討した。
    double layerを示した12例中10例(83%)に硬膜の欠損がみられたのにたいし、single layerを示した9例中8例(89%)で、硬膜の欠損はみられなかった。骨化巣の大きさと硬膜欠損の有無をみると、硬膜欠損をきたした群では%width=54.3(±12.3),%thickness=57.4(±12.3)にたいし、硬膜欠損をきたさなかった群では%width=32.6(±7.4),%thickness=34(±5.4)であった。以上、double layerを示し、%widthが40%以上、%thicknessが50%以上の場合、骨化巣は硬膜との強い癒着あるいは硬膜自体の骨化が強く示唆される。
  • 南 学, Junya HANAKITA, Hideyuki SUWA, Hiroshi SUZUI, Kohji FUJITA, Takeh ...
    1997 年37 巻2 号 p. 177-180
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    患者は74歳の男性で、既往の心筋梗塞と脳梗塞のため抗凝固剤を内服していた.下肢に強い右片麻痺を主訴に来院し、CTにて大脳鎌左側面、左右円蓋部に硬膜下血腫が認められた.抗凝固療法中であったこと、血腫が多発性であったことから、当初は保存的治療を試みたが、無効であった.左側円蓋部硬膜下血腫に対し穿頭血腫洗浄術を施行、麻痺の軽快とともに、大脳鎌左側の硬膜下血腫の消失を認めた.経過中、大脳鎌右側面にも硬膜下血腫の貯留が認められたが自然消失した.その後、左側円蓋部硬膜下血腫の再貯留が認められ、最終的に硬膜下⋅腹腔短絡術を施行、硬膜下血腫は消失した.
  • 松本 容秋, Toshiaki TAZAWA
    1997 年37 巻2 号 p. 181-183
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    症例は75歳女性.道路で転倒し、頭部を打撲。2日後より複視出現し、当院を受診。神経学的所見では、右側外直筋不全麻痺の徴候を呈した。脳血管造影にて右内頸—後交通動脈瘤を認め、開頭手術施行した所、動脈瘤は動眼神経を圧迫していた。クリッピング施行後、眼球運動障害は完全に消失した。当初、外転神経麻痺と考えられた眼筋麻痺は動眼神経麻痺によるものと考えられた。動脈瘤により既に圧迫、伸展されていた動眼神経が、軽微な外傷により障害され、動眼神経麻痺が顕在化したものと推論した。外直筋麻痺を呈した機序としては、動眼神経の外直筋への異常支配が原因ではないかと推論した。
  • 川合 謙介, Koji NARITA, Hitoshi NAKAYAMA, Akira TAMURA
    1997 年37 巻2 号 p. 184-187
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    モヤモヤ病における頭蓋内出血は、先行するウィリス動脈輪閉塞により血行動態が変化し、二次的に発生すると考えられているが、我々は血管撮影上の変化が一側性かつ非常に軽度の段階で脳室内出血を呈したモヤモヤ病の症例を経験した。症例は19歳日本人男性で入学試験受験中に突然の頭痛で発症。CTで脳室内血腫を認めたが、脳血管撮影では、一側性に内頚動脈遠位部を中心に非常に軽度の狭窄性変化を認めるのみだった。外科的治療は行なわず保存的に経過をみたが、18ヵ月後に再び脳室内出血を来した。この時の脳血管撮影では、両側性にウィリス動脈輪の閉塞⋅狭窄性変化にモヤモヤ血管新生を伴う典型的なモヤモヤ病の所見であった。
  • 唐澤 淳, Hajime TOUHO, Hideyuki OHNISHI, Masahiko KAWAGUCHI
    1997 年37 巻2 号 p. 188-192
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    人間でRete Mirabileは極めて稀で本例を加えて12例が報告されている。Rete Mirabileは猫、羊、山羊、豚等では異常なものでなく人間においても予後は良いものと推定される。報告例は17歳の女性で、くも膜下出血で発症した。血管造影の結果は両側ICAはC4-5で終り頭蓋底の異常血管網に入り、それを介してC3以遠が造影される。internal maxillan artery、deep temporal artery、middle meningeal arteryより頭蓋底の異常血管網を介して同側の内頚動脈C3以遠がよく造影される。左PCAはP1で閉塞し同部の異常血管網を介して末梢が造影される。左Pcomから左ICA、MCAが順行性に造影される。1977年初発後、現在まで異常神経症状はなく一児の母である。
  • 黒川 泰, Seisho ABIKO, Tomomi OKAMURA, Norio IKEDA, Kohsaku WATANABE, Sho ...
    1997 年37 巻2 号 p. 193-196
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    椎骨動脈解離性動脈瘤の急性期診断はときに困難である。初回の脳血管撮影で確定診断に至らなかったSAH発症例を報告した。症例は57才男性で、CT上のSAHは後頭蓋窩に限局しており、解離性動脈瘤を含んだ椎骨脳底動脈系の動脈瘤を疑ってDay 0に初回脳血管撮影が施行された。椎骨動脈撮影では軽微な血管径の変化を認めたのみで動脈解離を確診できず、急性期治療は施行されなかった。Day 14の脳血管撮影では右椎骨動脈が狭小化していわゆるpearl & string signを呈し、さらにDay 16のMRIでも動脈壁内の血腫が証明されため、動脈解離が確診された。急性期に出血源を同定されなかったSAH症例では、椎骨動脈解離性動脈瘤を念頭に置いた血管撮影とMRIの反復が必須である。
  • 一見 和良, Jun YOSHIDA, Suguru INAO, Toshihiko WAKABAYASHI
    1997 年37 巻2 号 p. 197-200
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    頭蓋内神経鞘腫が聴神経あるいは三叉神経以外から発生することは珍しく、なかでも外転神経を発生母地とすることは極めてまれである。症例は61歳の女性で、複視および左顔面のしびれ感で発症した。左小脳橋角部の嚢胞性腫瘍に対し、三叉神経鞘腫を疑い、左後頭下開頭にて手術を施行した。腫瘍は外転神経より発生しており、海綿静脈洞への進展はなく、神経を含めて全摘出された。組織診断は神経鞘腫であった。本例を含めた文献上9例の報告について考察を加えた。術前に発生母地を正確に診断することは、極めて困難であると考えられた。
  • Nozomu MURAI, Yoshifumi ODA, Izumi NAGATA, Jun A. TAKAHASHI, Masatsune ...
    1997 年37 巻2 号 p. 201-204
    発行日: 1997年
    公開日: 2006/04/10
    ジャーナル フリー
    Bioactive bone cement (BABC) is a novel artificial bone cement. It has some noteworthy characteristics that are applicable to neurological surgery. The toxicity of BABC to the nervous system was tested by implanting BABC and polymethylmethacrylate (PMMA) cement as a control at the parietal and the suboccipital regions of the skull in beagles. The auditory brainstem response (ABR) was tested before and after implantation. Sections of the cerebral cortex and the acoustic nerve were examined at 3 and 6 months after implantation. No abnormal ABR was found in any animals. Histological examination of the cerebral cortex and acoustic nerve demonstrated slight gliosis in both the BABC and PMMA cement groups, but no other abnormalities.
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