抄録
脳虚血発作にて発症した頭蓋内血管のfibromuscular dysplasia(FMD)の小児例を報告する。症例は8才女児、頭痛と左片麻痺にて発症した。MRIにて右被殻及び前頭葉に梗塞巣を認め、脳血管撮影では右内頚動脈終末部から中大脳動脈に及ぶstring of beads signが明らかとなった。保存的治療が行われ、神経学的脱落症状はほぼ改善した。発作から2ヶ月後のMR Angiographyでは中大脳動脈の病変は同様であったが、内頚動脈の狭窄は改善していた。FMDは小児の脳虚血の原因疾患として鑑別の必要な疾患である。