抄録
4種の神経外胚葉系培養脳腫瘍細胞のデキサメタゾン受容体の存在と誘発される細胞増殖反応について検討した。KNS42、T98G、A172細胞では細胞質で受容体の存在とデキサメタゾン添加後の核内移動を確認した。受容体が存在しないU251MG細胞ではデキサメタゾンによる増殖反応は認められなかった。A172で認められた増殖抑制反応はアポトーシスやネクロシスなどの細胞死ではなかった。KNS42、T98Gでは生理的濃度において濃度依存性に増殖反応を示した.本実験よりデキサメタゾンは細胞増殖に関し二相性の反応を示し細胞質内受容体と結合後に核内へ移動し増殖関連遺伝子に関与することが示唆された。