抄録
47歳のモヤモヤ病の患者に対して浅側頭動脈中大脳動脈吻合術を施行したところhyperperfusion症候群をきたしたので報告する。患者は右片麻痺と運動性失語で発症した。左浅側頭動脈中大脳動脈吻合術を施行した翌日より、運動性失語の増悪を認め、術後4日目のMRIで吻合部領域の脳浮腫を認めた。また術後17日目のSPECTでは同部のhyperperfusionを認めた。症状は術後1週間目にはほぼ術前レベルに改善し、その後MRIでも脳浮腫は消失した。モヤモヤ病に対して浅側頭動脈中大脳動脈吻合術術後におきたhyperperfusionについて文献的考案を加えて報告した。