抄録
内耳道内海綿状血管腫—症例報告—
内耳道内に発生する海綿状血管腫は極めて稀なものであり、髄膜腫や聴神経鞘腫との鑑別が重要である。我々は、手術摘出し病理診断にて確定診断しえた内耳道内に発生した海綿状血管腫の1例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。症例は、聴力低下と耳鳴りを主訴とした39歳の女性で、内耳道内に限局した聴神経鞘腫の診断のもとに紹介され手術摘出された.内耳道内の海綿状血管腫の画像所見の特徴は、CTで砂粒状の石灰化が認められることが多いこと、MRIでは、T2強調画像で髄液よりも高信号の超一高信号を呈することである。