抄録
55例の急性期脳梗塞を対象にDW-EPIの有用性をT2WI,FLAIRと比較検討した。MRI装置はMAGNETOM Vision 1.5T。脳梗塞発症超急性期では35分後の一例は描出できなかったが、他の12例ではT2WIやFLAIRで検出し難い病変が最短50分で描出された。DWIの経時変化では大梗塞はラクナ梗塞に比べ高信号の持続期間が二ヶ月余りと長いが、PTRにより再開通した塞栓性梗塞では約2週間で信号減弱が認められた。今回試みたDWI冠状断像では磁化率アーチファクトの影響が少なく脳幹小脳の虚血巣描出に優れ、更に錐体路と梗塞巣との位置関係が明瞭に捉えられた。DWIは今や脳虚血の診断はもちろん、早期の治療選択の手段としてなくてはならない。