抄録
ラット総頚動脈にbiobondとbemsheetを同時局所投与し,2週,1ヵ月,2ヵ月,3ヵ月目の組織変化を検討した。血管壁の炎症反応は時間経過とともに高度となり,中膜に壊死と線維化,外膜に線維化を認めた。すでに報告した単独投与後の結果と比べ,血管壁変化や炎症反応はより高度であった。さらに,2ヵ月後から内膜に増殖性変化を認めた。内膜の増殖性変化は,biobond,bemsheetを接触投与した部位から離れた部位にも認められた。bemsheetは肉芽組織に囲まれ,それ自体は不変であった。観察された内膜の求心性増殖性変化は血管狭窄を惹起しうると結論された。