抄録
従来使用されているカップ型の生検鉗子は採取できる組織片が小さく、鉗子の開閉による周囲組織の損傷もおきやすい。吸引型の生検針では比較的大きな組織片が得られ、一本の軌道に沿って連続的に生検しやすく、脳腫瘍の組織診断に適している。我々は杉田式定位脳手術フレームにSedan式側孔型生検針を固定するための器具を作成して生検を行い、カップ型の生検鉗子の欠点を補った生検を施行した。大学病院の関連病院では同じ様式の定位脳手術フレームが使用されていることが多く、この生検針と固定器具を各関連病院へ持ち運んで使用することにより、安価で合理的な生検が可能であった。