Neurologia medico-chirurgica
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Migrated Disc in the Lumbar Spinal Canal —Case Report—
赤井 卓也Hideaki IIZUKAKazuya OKAMOTOMasaru KATO
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キーワード: disc migration, lumbar spine
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1999 年 39 巻 9 号 p. 693-695

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抄録
症例は49歳男性。20年前より腰痛があったが、6週前より左下肢のしびれと痛みが出現し徐々に増悪していた。MRIでは、辺縁部の増強を伴う腫瘤陰影をL-3椎体背側に認めた。また、L4/5椎間板の軽度の突出を認めたが、椎間板の変性は明らかでなかった。硬膜外腫瘤の診断で、hemilaminectomyを行い腫瘤を摘出した。組織所見より、その腫瘤は肉芽組織に囲まれた変性した椎間板であると診断した。術後、症状は完全に消失した。長期に腰痛がある患者に脊柱管内腫瘤を認めた際には、migrated discも鑑別診断として考慮すべきと考えられた。
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© The Japan Neurosurgical Society
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