1956 年 30 巻 4 号 p. 196-198
Asp. oryzaeの表面培養によるglucoseからのkojic acid生成状況を観察し,一次培養と, glucose単用培養基による二次培養を比較した.二次培養によるkojic acidの生成は,一次培養に比して迅速且つ多量であり,最大蓄積量に達する培養日数も半減する.培養pHは, pH 2~6でこれまでの文献と異り酸性よりもむしろ中性に近いほど培養液中におけるkojic acidの最大蓄積は早く且つ大であつた.培養後期では,これまでの文献と一致した. phosphateの影響は認められなかつた.