九州大学農学部農芸化学教室
1959 年 33 巻 10 号 p. 850-853
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
家蚕体液蛋白質の塩析法による分別について厳密な検討を加えるために,沈殿剤として硫安,硫酸ナトリウム,リン酸カリ,硫酸マグネシウムならびに食塩の濃厚溶液を用い, 1.5~8のPH範囲にわたって塩析を試みた.その結果,塩析法は各蛋白成分の単離には勿論,予備的な分別に対しても甚だ不適当であることがわかった.この原因は既報の実験結果と併せ考えれば,家蚕体液蛋白質の解離-会合性ならびに各蛋白質間の相互作用に基く共沈現象によるものと推察される.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら