1959 年 33 巻 6 号 p. 497-499
(1) L. plantarumより抽出した無細胞racemiase液を透析してapo-, co-両酵素に分ち,その透析外液からco-racemiaseを精製し,それがDPNであり, TPNはその作用を有たぬことを認めた.
(2) L. plantarumの凍結乾燥菌体lgよりDPNが90%の純度で約5mg得られ,此の菌は多量のDPNを含む.
(3) RacemiaseのEnzyme-coenzymeの解離恒数は他のDPN-linkの酵素に比べ遙かに大きく1.2× 10-4Mである.