主催: 日本薬理学会
会議名: 看護薬理学カンファレンス 2018 in 福岡
回次: 2
開催地: 福岡
開催日: 2018/11/17
2016 年度の診療報酬改定において新設された「排尿自立指導料」の目的は、 尿道留置カテーテルを一日でも早く抜去し、尿路感染を防止するとともに排尿自 立に導くことと言われています。
排尿自立とは、排尿管理の方法の如何にかかわらず、自力で排尿管理が終 結できるということで、排尿ケアチームに求められていることは、介護予防につ なげる社会的自立排尿に向けたケア(ソーシャルコンチネンスケア)の提供です。 ソーシャルコンチネンスケアの提供により人としての尊厳が守られ、ADL の維持・ 増進が図れ、寝たきり患者の減少にもつながります。さらに、尿路感染症の防 止により早期退院も期待できます。
排尿ケアチームの構成メンバーは施設基準では、医師、看護師、理学療法 士または作業療法士となっており、当院でもその構成で取り組みを行っています。 加算の対象は、尿道カテーテルが留置されている入院患者のみとなっていま すが、下部尿路機能障害の原因は多岐にわたるため、尿道カテーテルを留置 していない患者の中にも下部尿路機能障害で困っている方も多くおられます。認 知力の低下や運動機能の低下によって起こることもありますし、疾患からの症状 として起こる場合、原疾患がなくても起こる場合、薬の副作用として起こる場合 などがあります。副作用として排尿障害を起こす代表的なものとして、頻尿・尿 失禁治療薬、過活動膀胱治療薬、総合感冒薬、抗精神病薬・抗うつ薬、不 整脈治療薬などがあり、これらの排泄障害の治療薬管理および排泄に副作用を 及ぼす薬剤の管理も大変重要になります。そのため、排尿ケアチームの構成メンバーには薬剤師の参加の必要性を痛感しています。 今回、当院における排尿ケアチームの取り組みを提示します。