農産加工技術研究會誌
Print ISSN : 0369-5174
すいか果汁漿液の粘度について
宮崎 芳光
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

1959 年 6 巻 6 号 p. 283-285

詳細
抄録
(1) すいか果汁漿液の粘度は,その溶液中の糖濃度にのみ依存している。蛋白は量が少なく,粘度には無関係であり,したがつて加熱処理,水素イオンの変動による粘度の変化はない。
(2) ペクチンを添加すると,粘度が上昇するが,低糖濃度ではほとんどペクチンの粘度と等しい。しかし糖濃度が増加すると,糖濃度の増加による粘度の上昇以上に粘度が増加する。これは糖濃度の増加がペクチンの形態に変化をおよぼした結果と考えられる。
稿を終るに臨み,本実験に助力を願つた佐賀栄養専門学校,福原政子嬢に厚く感謝する。
著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top