1965 年 12 巻 12 号 p. 533-534
PGA中の解離基の挙動を知るため,コロイド滴定法を用いて種々検討した結果,つぎのような知見が得られた。
(1) プロピレングリコール基で囲まれた解離基でもコロイド滴定法が適用でき,解離基の挙動が推測できる。そのコロイド滴定曲線はNa-algのそれとはかなり異なり,特異な曲線をしめす。
(2) PGA中の解離基はpH 3~7.5域で一定解離をしめす。
(3) PGA中の解離基は濃度に比例して増大する。
(4) 当量/g値が濃度の減少により増大することより,PGA中の解離基はNa-algの解離基とはことなった挙動をしめすことがわかった。