日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
リンゴ果実のヒ素残留量とその洗浄効果について
飯島 隆志青井 由美
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1965 年 12 巻 6 号 p. 239-242

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抄録
リンゴ国光を供試し,慣行農薬散布の果樹園から収穫したままの区,慣行基準に準拠したヒ酸鉛付着処理と観測結果の降雨量に準拠した散水処理を行なった区,希塩酸・中性洗剤・水で洗浄した区,布で拭っただけの区,中性洗剤と水で洗浄した区の5区を作り,各区の果実の表面に付着したヒ素(亜ヒ酸)を定量した結果,慣行基準に準拠したヒ酸鉛付着処理と降雨量に準拠した散水処理を行なった区のみ許容量の3.5ppmより多く,3.93ppmの残留量を示し,他の区はすべて許容量以下であった。
また中性洗剤・水の洗浄効果は大で,残留量は1.79ppmと1/2以下となり,さらに希塩酸・中性洗剤・水での洗浄は残留量0.43ppmときわめて大きな洗浄効果を示した。
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