日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
微生物体蛋白の利用に関する研究
(第2報)高灰分活性スラッジよりアミノ酸回収のための酸分解法について
星野 直司松尾 俊樹小野 英男
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ジャーナル オープンアクセス

1969 年 16 巻 7 号 p. 291-297

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抄録
高灰分スラッジよりアミノ酸濃縮物をうるために,可及的に経済的,短時間の酸分解条件を,可溶性全N,NH3-N,遊離アミノ酸および18種各アミノ酸などを指標として検討した。その結果,スラッジ乾物g当たり4~6N塩酸を酸量で220mg以上添加して,1.05kg/cmcm2, 4時間分解すれば,tryptophanのほぼ完全な,tyrosineのかなりの破壊を除けば,他のアミノ酸はほぼ90%以上可溶化できる。また,硫酸を同濃度で乾物g当たり290mg以上の添加で,類似の結果がえられる。
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