日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
揮発性および不揮発性有機酸のガスクロマトグラフィーによる同時分析条件の検討
山下 市二田村 太郎
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1973 年 20 巻 1 号 p. 22-25

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抄録
揮発性と不揮発性の有機酸を同時にGCで分析する目的から,これらの有機酸1-ブチルエステルの標準化合物11種類を試料として用い,分離に適したカラム充てん剤の検索を行なった。その結果,20% Sil. DC 550,Diasolid L, 60~80メッシュ,3mm I.D.×1mステンレスカラムが適当であった。
有機酸の混合水溶液をアンモニア水で有機酸アンモニウム塩にし,減圧乾固したのち,1-ブチルエステル化して20% Sil. DC 550によりGCで分析した。酢酸と酒石酸は定量にあたって問題を残したが,ほかの有機酸の分離は可能であった。
なお,エステル化の最適条件およびエステル化率についてはこの次に報告したい。
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