(1) 和三盆糖の白度は「研ぎ」と「押し」により上昇するが,上白糖の白度には達せず,微灰白色であった。
(2) 粒度分布は「研ぎ」により,2.0mm以上の大粒が急激に減少し,0.25mm以下の微粒が順次増大した。顕微鏡観察の結果,0.4mm以上の大きさの単結晶は見当らず,大粒はすべて微細結晶のかたまりであり,このかたまりの崩壊により精製されることが判明した。最終製品は主として40~65%の0.25mm以下の微粒と20~33%の0.25~0.50mmの細粒よりなることを明らかにした。なお,白下糖の晶出における問題点も併せ指摘した。