日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
大豆蛋白質7S,11S成分の生成機構
(第2報) 初期蛋白質の分画とその物理化学的諸性質
浅野 三夫宮本 義広大久保 一良柴崎 一雄
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ジャーナル オープンアクセス

1974 年 21 巻 6 号 p. 261-266

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抄録
DEAE Sephadex A-50およびSephadex G-150を用いて初期蛋白質を分画精製し,電気泳動,超遠心,N末端,アミノ酸組成および等電点分析を行ない,併せて糖含量を測定した結果
(1) 得られた初期蛋白質はデンプンゲル電気泳動および超遠心的に単一で,沈降定数1.2S (S20w),分子量23,000の成分であった。
(2) N末端アミノ酸分析の結果,少なくとも10種類のN末端が存在し,その量比は差が少なかった。
(3) アミノ酸および等電点分析の結果は初期蛋白質も7S蛋白質もほとんど差がなかった。
(4) 7S蛋白質と同様に初期蛋白質もマンノースとして4.8%の糖を有する蛋白質であった。
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© 社団法人 日本食品科学工学会

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