日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
十勝産・野生ブドウおよびSeibel No.13053ブドウのアントシアニン色素
芥田 三郎太田 英明坂根 康伸筬島 豊
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1977 年 24 巻 12 号 p. 631-636

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抄録
十勝地方の野生ブドウ3系統(A, BおよびC)とSeibel No.13053ブドウ中のアントシアニン色素含量は,デルフィニジン-3-モノグルコシドとして,各々, 71.9, 37.4, 97.8および64.3mg/100g新鮮重であった。
12コのアントシアニン色素が単離され,以下のように同定された。デルフィニジン,ペチュニジン,マルビジン,ペオニジンの3-モノグルコシドおよび3, 5-ジグルコシド, p-クマル酸によってアシル化されたデルフィニジン-3-モノグルコシドと-3, 5-ジグルコシド,そしてp-クマル酸によってアシル化されたペオニジン-3, 5-ジグルコシドとマルビジン-3-モノグルコシド。
上述の色素バターンから,本野生ブドウの種属する種について論議された。
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