1977 年 24 巻 8 号 p. 387-393
食品の熱風乾操における恒率乾燥期間の伝熱係数を検討した。試料として寒天ゲル,ニンジン,さつまいもを用い,球,立芳体,円柱,平板の4種類の形状のものについて実験を行った.試料形状,サイズ,風速等を変えて得た実験結果より伝熱係数はNu=2.0+αRep1/2Pr1/3で整理できたが,本案験条件下でのα値は,従来水滴について得られている0.55~0.65より大きかった。また, PASTERMKらによる相当直径を用いれば,球形以外の形状のものに対しても球についてめα値が適用できた。
さらに,伝熱係数は空気湿度によって影響を受け,各測定温度共関係湿度の増加に群なって伝熱係数が増加した。