日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
近赤外分光法による米粉中のたん白及びアミノ酸の測定
岩元 睦夫鈴木 忠直コングセリ ナムチューン魚住 純稲津 脩
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

1986 年 33 巻 12 号 p. 848-853

詳細
抄録
近赤外分光法を用いて米粉中のたん白及び4種のアミノ酸(アスパラギン酸,グリシン,アラニン,リジン)の測定を行った.同一粉砕条件下では,たん白含量の多い米粉ほど粒度が粗く吸光度が大きくなる.近赤外は米たん白に対し小麦たん白と同程度に感度を有する.微分スペクトルにより粒子径の差による影響を補償することが可能である.たん白の測定には十分な精度を有し,その実用性が確認されたが,アミノ酸に関しては良好な結果を得たものの,たん白との関連で間接的な測定である可能性もある.1次微分より2次微分を用いたキャリブレーションによる未知試料の測定において,バイアスが大きくなる傾向があった.
著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top