日本食品工業学会誌
Print ISSN : 0029-0394
タイ国発酵米麺(Khanom Jeen)中の乳酸菌の同定
タイ国発酵米麺(Khanom Jeen)から分離した橙赤色乳酸菌L622株に関する研究(第1報)
内村 泰高尾 哲也菊池 孝治新村 洋一岡田 早苗小原 直弘Wiwut DAENGSUBHA小崎 道雄
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1991 年 38 巻 6 号 p. 465-475

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抄録

タイ国で大量に製造・消費されている発酵米麺の製造工程中から,発酵に関与していると想定される乳酸菌の分離・同定を行った.
乳酸菌は分離した全細菌の40~60%を占め,存在している球菌としてはStreptococcus lactis, S. thermophilus, Pediococcus acidilacticiであり,分離された桿菌の中で主なものは,Lactobacillus acidophilus, L. plantarum, L. reuteriであった.
タイ国南部ソンクラの1工場より分離した乳酸菌の中に,非常に興味ある1株を見つけた.すなわち,橙赤色色素を強く生産する菌株である.この菌株は,L. plantarumで,培養条件によって色素生産に変化のあることをつきとめた.

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