2021 年 14 巻 p. 31-40
要旨:本研究はオンライン診療におけるメタファー表現の使用に注目し、「冠動脈痙攣」という病状に基づき、主に二つの問題に対し情報収集と比較、分析を行った。一つは特定の病状に対するメタファー表現を記録し、比較と医師の評価を通じ、オンライン環境に最適な内容とパターンをまとめることである。一つは、オンライン診療システムにおけるメタファー表現導入のシミュレーションを行い、表現の内容に対する再検討を行うことである。結果として、メタファー表現の活用は医師・患者コミュニケーションを効率化する効果があると見られた。しかし、医師と患者が診療のプロセスにおいて、重視する情報に差異が存在することが確認され、双方の需要を考慮し、システム設計やガイドの方法の調整が必要だと考えられる。