日中言語文化
Online ISSN : 2436-4517
Print ISSN : 2435-273X
ISSN-L : 2435-273X
ラカンの鏡像段階理論の視点から見る『コンビニ人間』における主人公の自己同一性と疎外
林 萍
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 19 巻 p. 89-95

詳細
抄録
2016年、日本の現代作家である村田沙耶香は『コンビニ人間』を発表し、第155回芥川賞を受賞した。小説は多くの重要な場面で鏡像のメタファーを用い、主人公である古倉恵子と他者との間の複雑で動的な関係を暗示している。本論文では、ラカンの鏡像段階理論に基づき、作品テキストの分析と合わせて、恵子の自己同一性と疎外の展開過程を考察する。それを通じて、現代社会における「偽りの自我」の脆弱性と疎外の普遍性についての理解を深め、現代社会を生きる個人の生存苦境に示唆を提示できると考える。
著者関連情報
© 2025 日中言語文化教育推進会
前の記事 次の記事
feedback
Top