日大医学雑誌
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症例報告
豊胸術後に発生した超高齢者乳癌の1 例
鈴木 周平櫻井 健一安達 慶太増尾 有紀長島 沙樹原 由起子榎本 克久天野 定雄野田 博子
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キーワード: 乳癌, 高齢者, 豊胸術
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2015 年 74 巻 6 号 p. 304-307

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抄録

症例は95 歳女性.50 年前にパラフィン注入法による豊胸術が施行されていた.左乳房腫瘤を自覚して来院した.左乳房AC 領域に直径7 cm の腫瘤を触知した.針生検の結果,浸潤性乳管癌と診断された.閉塞性換気障害のため全身麻酔は危険と判断され,局所麻酔下乳房切除術を施行した.豊胸術後の乳癌は異物注入により多様な臨床像を呈すため発見が困難であり進行例が多い.患者が高齢であれば手術方法も制限される可能性もあり,豊胸術後の定期的な検査が必要であると考えられた.

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© 2015 日本大学医学会
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