日大医学雑誌
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症例報告
胃切除術 Roux-en-Y 再建術後 7 年 6 か月経過後に発症したPetersen’s hernia の 1 例
窪田 友紀三松 謙司吹野 信忠上原 秀一郎越永 従道
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2022 年 81 巻 6 号 p. 377-380

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抄録

症例は 77 歳男性,腹痛を主訴に救急外来を受診し,内ヘルニアの診断で緊急手術を施行した.術中所見で Petersen’s hernia の診断となり修復術を施行した.Petersen’s hernia は胃切除術後の体重が減少する 1 ~ 2 年目に発生することが多いが,胃癌のサーベイランスが終了した術後 5 年以降でも発症する.Roux-en-Y 再建時には Petersen’s 孔の適切な閉鎖が重要である.

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© 2022 日本大学医学会
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