栄養精神医学
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症例報告
体位性頻脈症候群およびCOVID-19罹患後症状を呈した13歳男⼦における腸内環境調整を含む栄養医学的介⼊と⾃律神経症状の推移
⿑藤 知加
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2026 年 2 巻 1 号 p. 330-337

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抄録

[背景]思春期の体位性頻脈症候群(POTS)や新型コロナウイルス感染後症状(Long COVID)では、栄養代謝や腸内環境の変化が起⽴性不耐、睡眠障害、認知症状の遷延に関連し得る。

[症例]13 歳男性。⽇中の過眠傾向、全⾝倦怠感、起⽴時の動悸・息切れ、ブレインフォグ(思考緩慢・集中困難)を主訴。ASD とADHD の傾向を伴い、起⽴試験で⼼拍数上昇(HR+57 bpm)を認めPOTS と診断。初診時ALT 9 U/L、BUN 8.1 mg/dL、フェリチン37.9 ng/mL。鉄・ビタミンB 群に加え、⿂油、ビタミンD・A・C、CoQ10 を補給し、X 年8 ⽉の25(OH)D は23.2 ng /mL。さらにグルテン/カゼイン約7 割減、朝光曝露、酪酸塩600 mg/⽇、N-アセチルシステイン500 mg/⽇、アルファリポ酸100 mg/⽇、亜鉛カルノシン16 mg/⽇、マグネシウム400 mg/⽇を追加し、同年10 ⽉にHR+45 bpm となり登校可能となった。COVID-19 罹患後に再燃したが、タンパク質増量、野菜・キノコ摂取、乳製品制限、補⾷導⼊に加え、クルクミン300 mg/⽇と抑肝散エキス7.5 g/⽇を⽤い、睡眠が安定し再度登校可能となった。

[結論]多⾯的な栄養および⽣活調整を含む介⼊の経過において、思春期POTS とLong COVID に関連する⾃律神経症状および⽣活機能の変化が時間的に対応して観察された。

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