大分県理学療法学
Online ISSN : 2434-5431
Print ISSN : 1349-4783
外来透析患者に対する透析中運動療法の 約6 ヶ月間の継続効果
皆田 渉平工藤 元輝安部 優樹今岡 信介
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2022 年 15 巻 p. 1-7

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抄録
【はじめに】 約6ヶ月間の透析中運動療法が継続可能であった外来透析患者10例を対象に運動療法の効果を検証することを目的とした. 【対象と方法】 対象は,2019年4月から2019年12月までの期間に外来透析患者の内,透析中運動療法を実施した連続19例において,約6ヶ月間継続できた10例を対象とした. 介入前後における基本情報,血液検査,血管機能検査,身体機能評価を後方視的に調査した. 【結果】 約6ヶ月介入経過においてAlbumin,Total cholesterol,HDL cholesterolの項目において有意に低下した.身体機能検査は,握力が有意に改善した.透析中運動療法時の有害事象は認めなかった. 【結論】 透析中の運動療法は低負荷のレジスタンストレーニングにて身体機能の維持,向上に繋がる可能性が示唆された.
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2022 公益社団法人 大分県理学療法士協会
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