抄録
【目的】非外傷性小切断患者の足趾切断前後での歩行状態の変化を明らかにすること.
【対象】2018 年 10 月~ 2021 年 4 月までに形成外科病棟に入院した非外傷性小切断患者のうち,術前と術後にシート式足圧接地測定装置を用いて歩行評価が可能であった 7 例とした.
【結果】術前の歩行速度は,0.4 ± 0.3m/sec,歩幅は,33.6±16.2%,歩行率は 80.1±27.5steps/min であった.術後の歩行速度は,0.3 ± 0.1m/sec,歩幅は 26.6±7.2%,歩行率は,75.2± 24.7steps/min であった.
【結論】非外傷性小切断患者は,小切断後は,歩行速度,歩幅,歩行率の低下を認めた.