抄録
【目 的】 セラピストによる喀痰等の吸引実施において,当院では院内認定制度として確立し,令和 4 年 3 月より吸引実施が開始となっている.当院で作成した吸引研修及び教育ラダーに ついて報告する.
【方 法】 吸引手技習得の教育ラダーとして,専門知識や経験年数に応じて口腔・咽頭部の吸引が 可能な初級コースと,鼻腔吸引及び人工気道からの吸引が可能な上級コースに分類した. 吸引研修プログラムは,当院看護部使用の吸引手技の手順表及び,厚生労働省の「喀痰 吸引等研修テキスト(第 3 号研修)」を参考に到達度の評価を行なった.
【結 果】 初年度は PT2 名,ST4 名が初級コースを約 4 か月かけて修了した.修了者は「吸引」認 定章バッチを名札に装着し,院内周知,実施時のリスク管理を図っている.令和 5 年 3 月時点では,吸引手技に係る有害事象やトラブルの発生はない.
【結 論】 今回我々が作成した研修プログラム及び教育ラダーは当院療法士の吸引実施を可能とし たが,今後も知識・技術の変化などに応じて,更なる改定・改善することが必要と考える.