抄録
頭痛を主訴に外来を受診する小児の大半は, 片頭痛・緊張型頭痛に代表される一次性頭痛である. しかし, 中には画像検査の結果, 頭痛の原因が判明することを時に経験する. その基礎疾患の治療により頭痛が軽快することで, 二次性頭痛の診断がより明確となる. 小児の二次性頭痛で頻度が多いのは頭頸部外傷による頭痛と感染症による頭痛である. これらの頭痛は問診や診察で診断可能であり, 日常診療で困ることは少ない. 本稿では小児に潜む二次性頭痛として, もやもや病, 視神経腫瘍, 環軸椎回旋位固定, 総胆管拡張症, 脳脊髄液減少症を取り上げ, 経過および画像を提示する. また, 頭痛治療の上で重要な共存症についても概説する.