脳と発達
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シンポジウム11:ゲノムの構造・機能から見た発達障害疾患の病態理解
X ; 15転座から推測する染色体機能異常に起因する発達障害
坂爪 悟
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2014 年 46 巻 2 号 p. 121-124

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抄録
 46, XY, der (X), t (X ; 15) (p21.1 ; q11.2), -15の核型を有する重い発達障害を持った男児について検討する. 患児の染色体不均衡は15q-と遺伝情報に乏しい15qの微細領域のみである. 15pの欠失は病的意義を持たないことは, この患児派生染色体の15qの一部が高メチル化・不活化したことで発達障害をもたらしたと推測する.
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© 2014 一般社団法人日本小児神経学会
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