脳と発達
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シンポジウム2:発達性読み書き障害(dyslexia)診断と治療の進歩:医療からのアプローチ
取り巻く問題点 (併存症・二次障害)
林 隆
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2015 年 47 巻 3 号 p. 203-206

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抄録
 学習の障害に起因する行動特徴は学校現場で支援の対象というよりも否定的な評価を受ける対象となっている可能性がある. 一般集団では, 読みに障害があっても, そのことが直接的に情緒の発達に強く影響を及ぼすことがないことが示唆された. 読み障害の中でも不登校を主訴とする児は読み障害の程度は軽いが, 抑うつ度が高く特有の支援ニーズをもつ可能性が示唆された. 不登校を示す読み障害児のWISCの特徴は他の指数に比べて, 処理速度が高いことで, 言えばできるが, 自分では行動できないことが状況から, 教員からは怠け・やる気がないと捉えられ, 支援ではなく強い指導を受ける可能性が高く, これが不登校の引き金になっている可能性がある.
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© 2015 一般社団法人日本小児神経学会
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