脳と発達
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抗AQP4抗体が再陽転化し再発した視神経脊髄炎関連疾患の小児例
川嶋 有朋福與 なおみ阿部 裕竹澤 祐介植松 貢植松 有里佳高橋 利幸西山 修平中島 一郎呉 繁夫
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2021 年 53 巻 1 号 p. 66-68

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抄録

 抗AQP4抗体が陰転化するも, 再発予防治療としてのprednisolone (PSL) の内服中止後に抗体が再度陽性となり再発した視神経脊髄炎関連疾患を経験した. 副作用のためPSLによる再発予防は困難であったため, 再発急性期治療後はtacrolimusを併用し, PSLを漸減して抗体の陰性を維持している. 本疾患では, PSLの中止は慎重に行い, また減量の際は免疫抑制剤の併用も考慮する必要があると考えられた.

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© 2021 一般社団法人日本小児神経学会
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